The Tsuwabuki Festival has begun, and the Literature Club’s exhibition is a great success! At first, Komari had to deal with everything on her own, but now she has friends she can rely on… In episode 11, she is once again trying to overcome the challenge of the club presidents’ meeting on her own, without relying on anyone around her. There were times when she and Nukumizu had a falling out, but despite all that happened, Nukumizu eventually became the club president, and the lively Literature Club became a new place for Komari.
Terasawa Momoka, who plays Komari Chinatsu, had a lot to say about episodes 8 to 11, which put the spotlight on Komari’s continuous emotional moments.
–The TV anime “Too Many Losing Heroines!” is getting a lot of attention!
Momoka Terasawa (hereinafter, Terasawa): The response has been amazing. Since the series began airing, the number of followers on the official X account has been increasing with each episode, which makes me happy that it’s a series that’s getting a lot of attention. I’ve heard that Komari-chan’s goods sold out, so I was happy to see that reaction, and since the story that’s currently airing is one that puts the spotlight on Komari, I quoted the official account on my own account and got the most comments I’ve ever had. I’m looking forward to the reaction to episode 11.
–Episode 11 in particular is impossible to watch without crying.
Terazawa: This is an episode where Komari-chan grows, so I would be happy if many people could watch over her. Komari-chan has been portrayed thoroughly over the course of four episodes, so I would like people to know more about her charms.
–We’ll talk more about that later, but first, up until episode 7, are there any scenes that left an impression on you?
Terazawa: I saw the dubbing of the scene in episode 7 where Lemon-chan and Nukumizu-kun talk at the shrine at night on set, and I can’t forget it. Lemon-chan cries and tells Nukumizu-kun about her guilt as if she’s repenting, and Shion Wakayama-san was crying while acting that scene from the test.
このままこれが採用されても良いんじゃないかと思うほど素晴らしい演技だったんですけど、本番では、テストを上回るものを出していたので、本当にすごいなと思いました。本人にも「本当に良かった」と伝えたくらい印象に残っています。檸檬ちゃんと気持ちを完全にリンクして話されていたので、声優の私が言うのもなんですけど、声優さんってすごい!と思うくらい、素敵な演技でした。
――アフレコスタジオで実際に聴いていると、相当すごいのでしょうね。
寺澤:鳥肌が立っていました。でも、アニメで観たときはさらに感動しました。若山さんの演技には、すごいなと思わされることが多いので、尊敬しています。
――他のシーンはいかがですか?
寺澤:やっぱり、八奈見ちゃんの「浮気だよ!」ですね(第5話)。あそこは本当に大好きで。実は私、Bパートは出ていなくて収録を生では見られなかったんです。でも、本番後に音声だけ聞かせていただいたら、ものすごく面白くて(笑)。だから公式アカウントに投稿されている切り抜き動画を元気がないときに見ています。よくあんな声が出るなと思いました。
――その使い方は正しいと思います(笑)。全体的にですが、絵はもちろん、演出のクオリティも高い作品ですよね。
寺澤:アフレコの時点で、これが映像になったら面白いだろうなと思っていたんですけど、毎話、その期待値を上回るんですよね。出演している私自身が視聴者として楽しめているので、本当にプロのクリエイターの方々はすごいと思います。
――ではさっそく第8話「おこまりでしたらコンサルに」から振り返っていきましょう。
寺澤:タイトルが小鞠ちゃん推しで面白いなと思いました。ただ、第8話から第10話まで通して、いい意味で言うと、小鞠はすごく頑張り屋さんだなと思いました。でも裏を返せば一人で抱え込みすぎているのが随所に出ているんですよね…。
小鞠ちゃん自身はすごく不器用なので、自分のキャパをわかっていない部分があるし、明らかに一人でできないことを、一人でやろうとしているのが、見ている側からしても心配だし、何でそんなに一人で抱え込むんだろうっていうのが、特に8話と9話では多いと思いました。
その理由は、第11話ではっきりと明かされるわけですけど、周りが心配になるような感じでしたよね。不安、プレッシャーに押しつぶされている小鞠ちゃんを演じていたので、私としても、すごく苦しい回が続きました。
――小鞠の焦りや不安はわかりつつも、ユーモアで中和させているところもありましたよね。
寺澤:特に八奈見ちゃんのギャグが盛り込まれていて、「重い!」という感じにはなっていなかったですよね。でも、箇所箇所で、温水くんにだけ本音を話すシーンもあって、特に第9話の図書館のシーンでは、思わずネガティブなことを言ってしまったり……。
月之木先輩と玉木部長が歩いているところを見てしまったというのもあるんですけど、自分が告白しなければ、もう少し3人で一緒にいられたのかなと思って、それが「も、元に戻っちゃった…」っていう台詞に出ていたと思うんですけど、ここは原作でも、台本でも深く突き刺さった言葉でした。
――この文化祭で先輩2人は部活を卒業するからこそ、ツワブキ祭は、一人でやり遂げないといけないと思い詰めるんですよね。
寺澤:ここはアフレコでも、「もう少しプレッシャーを感じているように」「自分の世界に入っちゃう感じにしてください」というディレクションをいただいていたんです。自分が考えていた以上に、小鞠ちゃんは重圧に押しつぶされそうになっていたんだなと思いました。
――玉木部長に告白したことに対する少しの後悔と、一人でなんとかしようと焦る小鞠の雰囲気が、よく出ていたと思います。
寺澤:第8話もモヤッとする終わり方だったので、そこから「重圧を感じているな」とは思っていたんですけどね……。
――水道の水を出しっぱなしにして、考え込んでいるシーンですね。
寺澤:開けっ放しにするくらい考え込んじゃってるの?と思ったんですけど、あの水の描写にも意味があるんじゃないかなと思ったりもしていて。溢れ出る思いがあるけど、その水が行き場のない気持ちになっているという描写なのかなと思ったんです。八奈見ちゃんがいい感じにギャグを入れて柔らかくしてくれているけど、小鞠ちゃんの心配のほうが勝っちゃう第8話と第9話でした。
――このアニメは、そういうシーンが多いですよね。原作の言葉や描写をカットしているからこそ、演出部分で、キャラクターの心情を感じてほしいんだろうなと思いました。
寺澤:それこそ光の入り方も、本当に細かく作り込まれていて、素晴らしい作品だと思います。それを感じ取っている視聴者の方も多いんじゃないかな。
――小鞠が過労で倒れる前だと、八奈見がコンサルに乗り気なのが面白かったです。
寺澤:ちょろい感じが出ていましたよね(笑)。コンサルタントというのも、八奈見ちゃんを参加させるために作った役職だと思うんですけど、そこに子犬のように食いつく感じが本当にかわいくて。
「それってコンサルってことだよね」と言っちゃうアホっぽさと、焼菓子を食べて、自分が作ったかのように振る舞うところとか、なぜか憎めないんですよね(笑)。
――しっかり、胡散臭いコンサル風のしゃべり方にはなっていました(笑)。
寺澤:アホっぽさの出し方が、遠野さんは完璧すぎるんです(笑)。回を追うごとに八奈見が楽しみになってくるのが、このアニメの醍醐味ですよね! だから遠野さんの演じる八奈見が好きな人は本当に多いと思います。遠野さんがやっているから、八奈見ちゃんがさらに面白くなっているところもあると思います。
――でもたまに、「小鞠ちゃんはね、どうしようもなく女の子なんだよ」とか、核心ついてくるじゃないですか。それに関してはどう思いますか?
寺澤:そういうところが私は好きで。普段はアホっぽくて、何も考えていないんじゃないの?って思うこともあるけど、実はそんなことはなくて、すごく賢いんですよね。ちゃんと周りを見ている子で、今、あの子はこういうことを思っているんだろうなって常に考えていて、温水くんと話すときに、それを伝えているんです。
これは私が勘ぐっているだけかもしれないんですけど、小鞠も檸檬ちゃんも、八奈見ちゃんが直接話すのではなく、温水くんが助けて行ってるじゃないですか。女心がわからない温水くんにヒントを与えて、さり気なく背中を押しているとも捉えられるんですよね。いつもの面白さからのギャップもあるし、中身のある女の子だから、すごく魅力的だと思います。
――ギャップがいいんですよね。自分が言うよりも、温水くんが伝えたほうがいいと思ったときは、サポートに徹する。4Kでも、素晴らしいんですよね。
寺澤:第9話の、温水くんの「あ、4K」は、すごく面白かったです。八奈見ちゃんがわかっていないところも含めて。
――全話通して、温水のツッコミは本当に素晴らしかったです。
寺澤:梅田(修一朗)さんはテンプレじゃない、こちらがさらっと笑ってしまうようなナチュラルなツッコミをするんです。台詞の出し方も絶妙で、毎回見事だなと思いながら見ています。大正解のツッコミを入れてくれるので、作品を面白くしてくれているのは梅田さんだと思います。
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