Just before the broadcast, Animate Times had the opportunity to interview Shoya Chiba, who plays Kai, Kana Ichinose, who plays Rinne, and Haruka Shiraishi, who plays Jeanne.
This time, we spoke to them mainly about their impressions of the advance screening of the first episode held on Sunday, June 16th, their current feelings as the broadcast approaches, the appeal of each character, and episodes from the dubbing session.
The recording of Kai and Jeanne’s date scene in the first episode and the discussion about Kai and Linne’s relationship are must-reads, so be sure to check them out before watching!
–First of all, please tell us your impressions of the advance screening that was held just before the broadcast, and how you feel now as the broadcast date approaches.
Shoya Chiba (Chiba), who plays Kai: When I asked people at the “AnimeJapan 2024” event if they had read the original work, many people had not read it at the time and were looking forward to it. So, even though we were only screening the first episode today, I was looking forward to seeing what the atmosphere was like. As a result, many people came to the event and seemed to enjoy our talk, so I was happy.
Looking back at the completed first episode, I thought Kai was a character who was truly playing the main role. Although he was suddenly caught up in a battle, he had been thoroughly preparing to face a threat to humanity up until that point, and was able to demonstrate the results of that in actual combat. He was a hero who was perplexed by the complex situation but never lost his sense of self.
Also, I haven’t had many opportunities to play a main character like Kai, so I wanted to cheer him on and say, “Go Kai!” The story structure also makes it fun for viewers because it depicts his strength of will and the accumulation of training while fighting with logic.
Ichinose Kana, voice of Rinne (hereinafter referred to as Ichinose): We could tell from the expressions on the faces of everyone who came that they enjoyed themselves, and the audience laughed and nodded at every word we said, making it a very easy atmosphere to talk in.
I really wanted people to experience the dynamism of this work in the theater, so I was happy that so many people came to see it.
Haruka Shiraishi (hereinafter, Shiraishi), voice of Jeanne: After the screening, Mr. Chiba asked, “Did everyone enjoy it?” and I was glad to receive such a warm reaction. After watching the first episode, our expectations for the broadcast have risen. The first episode is perfect for getting into the story, so I hope everyone will enjoy it until the end.
–Please tell us your impressions when you first came across the script, scenario, and original work of this work.
千葉:オーディションのお話をいただいてからしっかり原作を読ませていただきました。怒涛の展開が続くのですが置いていかれることはなく、設定や世界観と物語の展開がリンクしていく気持ち良さ、テンポの良さが魅力的でした。
個人的にもファンタジー作品や異世界、異種族との関りが題材の作品は好きですし、そんな好みの要素を持ちつつこの作品特有の個性が散りばめられているのが素敵だと思いました。
市ノ瀬:初めて「なぜ僕」に触れたのはオーディションの話を頂いた時だったんですが、ファンタジーの面白さがギュッと詰まった作品だと思いました。
それに役割や使命感がそれぞれのキャラクターにありますし、戦闘シーンの迫力、敵種族の禍々しさや神秘的な雰囲気、数々の謎、どれをとっても見応えがありました。この混沌とした世界で未来を切り開いていこうとするカイたちがとても眩しくみえましたね。
白石:私もオーディション時にチェックしたのですが、千葉さんが言うように展開が激しくはあるものの、カイと読者の感覚が近いまま物語が進んでいきます。彼の心情やこれまでの状況が丁寧に描かれているので、読んでいる内に自分が作品世界に入り込んだかのような感覚を抱き、この作品がアニメになったらまた楽しいだろうなと感じました。
登場人物ひとりひとりが各種族の立場からの考え方を持っていて、時に敵対することがありつつも、そんな彼らとカイの向き合い方がまた新鮮なんです。周囲を引っ張っていくタイプではないけれど、端々に頼りがいを感じます。物語が進むにつれてカイの魅力が増して楽しくなりますし、そんな彼についていきたくなりますね。
千葉:絶望させすぎない塩梅がいいんです。あまりにキツイ状況だと読者も辛くなってきますが、カイの強さもあって丁度いい感覚でスリルやプレッシャーを楽しめます。
後は小説を全て映像化するのは難しいことですが、個人的には台本のまとめ方が凄いなと思っていて。インサートする回想やナレーション、モノローグで必要な情報をしっかり拾っていて原作へのリスペクトを感じました。
――ご自身の演じるキャラクターの印象はいかがでしょうか?
千葉:原作を読んでいる時はいわゆる普通の青年を思い描いていたのですが、アフレコで色々なディレクションをいただいて、感情の出し方が淡々としている方向性に定まっていきました。意外に感じたのですが、完成した映像を見てみるとバランスが良いといいますか、こういう人物でないとこの世界は生き残れないことが伝わってきました。カイは第1印象と演じてみた手応えが違うキャラクターでしたね。
――カイは改変された後、唯一と言えるブレがないキャラクターでもありますよね。
千葉:普通は戸惑いを表に出して破滅的になってもおかしくないのですが、人類が負けてしまったやるせなさや、知っている人たちが元の世界より辛い現実を生きていて複雑な感情を抱いています。だから、静かで落ち着いたように見える彼も心の中で様々な思考が渦巻いている感覚で演じました。
一見変な奴だと思われるかもしれないのですが、とにかく一生懸命なので、その実直さに惹かれて色々なキャラクターから信頼を得ていくんだろうなとも思っています。
――白石さんはジャンヌの印象はいかがでしょうか?
白石:とにかくギャップですよね。改変前の世界では、カイの幼馴染で一緒にいると等身大で凄く可愛いんです。年相応な可愛らしさもありますし、それが後々響いてくるところもあります。
改変後の世界では、お父さんに認められたい想いと自分が人類を守らなきゃいけないという想いがより強くなっているので、男装して五種族大戦を終わらせるため戦うことになります。本当にカッコいいですし、リーダーに相応しい人だと思います。
ただ指揮を取るだけじゃなくて、自ら前線に立って「みんなの命を私に預けてくれないか」と言うほどの覚悟がある。その生き様には憧れますね。可愛さとカッコよさの両方が彼女の魅力だと思ったので、そのギャップをより際立たせるようなお芝居を心がけました。
――アフレコでのディレクションだったり、印象に残ったエピソードはありますか?
千葉:お話の核心に触れる部分より、ジャンヌの「むー!」っていう台詞みたいなキャラクターらしさにこだわっている印象があります。
白石:第1話のカイとジャンヌのお買い物シーンは、幼馴染とは言え男女でのお出かけなので、ちょっとドキドキする展開じゃないですか。そこで「狙わないあざとさがほしい」と言われまして。私はあざとさとは程遠い人間なのでめちゃくちゃ難しかったです。
一同:(笑)。
――「狙わないあざとさ」を狙って出す……矛盾してるように思えますね(笑)。
白石:そうなんです! ですがいつもお世話になっている音響監督の明田川仁さんから「頑張ってあざとさをやってみなさい!」と言われたので、頑張るしかありませんでした(笑)。
ジャンヌのあざとさは本当に無意識かつ無自覚なものなので、それを表現すること自体の難易度が高くて。私たちや周りのキャラクターからすると「なんて可愛いんだ」と思わせないといけないのですが、それをジャンヌはわざとやっているわけではないんです。
何回もリテイクして完成したのが第1話のデートシーンになっていますので、あのジャンヌの可愛さの裏にはこんなエピソードがあったことを知っていただけたらと思います!
――千葉さんはカイを演じる上でなにかディレクションはあったのでしょうか?
千葉:リンネに対して相槌を打つシーンで、「口説いているように聞こえる」って言われたことを覚えています。
白石:あったね! カイはたまに、女性キャラクターたちへ意図せずキュンとさせるようなことをするのですが、それって語尾を変えないからだと思っていて。
千葉:常にフラットなんですよね。第2話でリンネに同行を拒否されて「どうして?」と言う場面だったと思います。これはカイというキャラクター全体へのディレクションだったのですが、「ぶっきらぼうではなく、優しさがある」という方向性になっていまして。淡白なんだけど優しさがあると言いますか。
淡白すぎると突き放しているような冷たさが出てしまうので優しくするのですが、それが女性キャラクター相手だと異性として意識しているように聞こえてしまいかねない。なので、相手が男性だろうと女性だろうとフラットに優しさを作るようにしています。
また、「もっと焦っていい」というディレクションもありましたね。でも焦り過ぎると情けなさが出るのでやり過ぎはダメで、実際に走って逃げている時の息遣いなどはリテイクもありました。
白石:収録時に後ろから見ていて、カイは感情の波が少ないからこそ、その中で相手との距離感を表現するのが難しそうだなと思っていました。ですが千葉さんが巧みにそれを表現しているので、作中でもそれを感じられる場面が多々あるんじゃないかと。
千葉:この作品って意外と会話劇なんだよね。
白石:そうそう。戦闘シーンとかストーリーがトントンとテンポよく進んでいくのでそういう印象は受けないかもしれないのですが、実際に掛け合いをやっていると会話の重要性を凄く感じます。
市ノ瀬:ナレーションなどがほとんどない分、登場人物が会話の中でこの世界の事を話してくれます。それがとても自然なんですよね。
重要な情報やワードがとても多いのでどのシーンも見逃せないですね。
千葉:アシュラン役の山下誠一郎さんやサキ役の鈴代紗弓さんは共演も多いのですが、キャラメイクがすんなりいってたよね。キャスティングの段階でイメージとばっちり合っていたんだなと思いました。
白石:原作の細音先生も最初から収録現場に来てくださって、第1話のアフレコが終わった段階でキャストひとりひとりに感想を伝えてくださったんです。そこでイメージ通りだったと言ってもらえたことで、責任と共に「この子と一緒に歩んでいける」という想いが芽生えて嬉しかったです!
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