士郎正宗はその作品で、1980年代当時は点であった先端技術の情報を独自の感触で捉え、世界でいち早く電脳化する未来を創造した。その革新性は、その後のマンガ、SF文学、映画などのクリエイターたちに与えた影響は計り知れない。 なかでも、人々の意思が“電脳”に繋がれた近未来を舞台に、全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる攻性の組織・公安9課が電脳犯罪に立ち向かう姿を描く『攻殻機動隊』シリーズは、そんな士郎の代表作にして、日本が誇るサイバーパンクSFの金字塔として知られる。
このたび2025年春の開催が決定した「士郎正宗の世界展」は、そんな士郎の史上最大規模となる原画展だ。作品の原画展示をメインにそこから浮かび上がる、士郎が築いてきた物語世界観、画力、先見性を紐解く内容が予定されている。公開されたティザービジュアルには、作中でも印象的なセリフのひとつ「そうしろとささやくのよ 私のゴーストが」とともに『攻殻機動隊』の草薙素子があしらわれており、展示内容に期待が高まるばかりだ。
マンガ『攻殻機動隊』の原作者・士郎正宗の史上最大規模となる原画展「士郎正宗の世界展」は、東京の世田谷文学館にて2025年春に開催される。詳細情報は随時、『攻殻機動隊』の公式サイトや公式SNSで発信されるので続報を楽しみに待とう。
[Exhibition overview]
Exhibition name: Shirow Masamune’s World Exhibition (tentative)
■Date: Scheduled to be held in spring 2025
■Venue: Setagaya Literary Museum
■Organizers: Setagaya Literary Museum, Kodansha, Parco
■Planning cooperation: Seishinsha
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