公式レポートが到着したので、ここに公開しましょう。
2024年4月7日、神奈川県・相模女子大学グリーンホールにて、劇場版「グリッドマン ユニバース」のイベント「グリッドマン ユニバース ショー」が開催された。
本公演では「グリッドマン ユニバース」の主要キャスト陣が一堂に会し、オリジナルの朗読劇やトークショーなどを行った。出演者は下記の通りだ。
緑川光(グリッドマン役)
広瀬裕也 (響裕太役)
宮本侑芽 (宝多六花役)
榎木淳弥 (麻中蓬役)
若山詩音 (南夢芽役)
梅原裕一郎 (山中暦役)
安済知佳 (飛鳥川ちせ役)
濱野大輝 (レックス役)
新谷真弓 (六花ママ役)
三森すずこ (なみこ役)
鬼頭明里 (はっす役)
鈴村健一 (ナイト役)
高橋花林 (2代目役)
稲田徹 (アレクシス・ケリヴ役)
上田麗奈 (新条アカネ役)
内田真礼 (ひめ役)
オーイシマサヨシ
斉藤壮馬(内海将役) ※声の出演のみ
神奈延年(マッドオリジン役) ※声の出演のみ
「グリッドマン ユニバース」の名場面を繋いだダイジェスト映像とともに本公演は幕を開けた。まずは、出演者がステージに勢揃い。特に会場を沸かせたのがアーティストのオーイシマサヨシで、オーイシにそっくりで有名な「SSSS.DYNAZENON」のジュウガのコスプレ姿で現れ、観客の笑いを誘っていた。そして、全員の挨拶のあと濱野大輝さんが「グリッドマンユニバースショー!」と客席に向けて絶叫。来場者が「バトルゴー!!」の声で応え、イベントスタートとなった。
最初に行われたのは、ヒーローショーを交えた朗読劇「5000年経っても」だ。「グリッドマン ユニバース」の後日談を描いたもので、アレクシス・ケリヴと思われる反応を追ってレックス、ナイト、2代目が5000年前の世界にタイムスリップするが、そこで3人はレックスの長年の想い人である、ひめと遭遇。そこにダークンレッドスカイ王国の王子アレクシヤキ・ケバブを名乗るアレクシスが現れ、ひめに言い寄ったことからグリッドナイト、ダイナゼノンとのバトルが繰り広げられることになる。
アレクシスの復活というシリアスな展開で幕を開けるのだが、内容は思わず笑ってしまうシーンの連続。5000年前の世界は消費税がゼロと聞いてナイトが「良い時代だな」と漏らしたり、ひめが「誰かわらわを退屈から救いに来てくれないものか」と、どこかのオープニングの歌詞みたいなことを口走ったり、さらには最近声優界でも問題視されている生成AIネタに触れたりと、ユルいやり取りの数々に会場からは終始笑い声が上がっていた。
アレクシスが正体を現すとグリッドナイト、ダイナゼノンがステージに登場。グリッドマンのイベントではおなじみになっているヒーローショーさながらの軽快なアクションが展開された。そして、戦いのあとレックスことガウマとひめがふたりきりになるのだが、ここでのやり取りはシリーズのファンにとって非常に印象的なシーンになっており、アニメでも見てみたいと思わされた。
朗読劇の余韻も冷めやらぬうちに、内田真礼のライブがスタート。「SSSS.DYNAZENON」のED主題歌「ストロボメモリー」が披露された。ライブ中は内田さんの呼びかけで観客が総立ちに。会場の一体感が高まるなか、内田は「SSSS.GRIDMAN」のED主題歌「youthful beautiful」を熱唱。曲の後半ではステージの上段に上がってファンをあおるなど会場を大いに盛り上げた。
続いてはキャスト陣が3組に分かれ、それぞれトークショーを行った。テーマは「思い出絵日記」で、シリーズにおいて印象的だった出来事をそれぞれが事前に描いた自作の絵とともに振り返った。
まずは濱野大輝、三森すずこ、鈴村健一、高橋花林、稲田徹、内田真礼が先ほどの朗読劇の感想を挟みつつトークを開始。高橋、稲田、鈴村が出演したイベント「グリッドナイトファイトナイト」や「グリッドマン ユニバース」完成後の打上げの思い出などが語られた。
稲田は「グリッドマン ユニバース」で、自身が声を演じたとあるウルトラマンが登場した場面を。内田はひめがガウマに向けて領収書の裏に書いた言葉を思い出のシーンとしてチョイス。「電光超人グリッドマン」を子どものとき見ていたという濱野はジャンクというファン泣かせのセレクトで、「グリッドマン」シリーズへの熱い思いを語り、会場は大きな拍手に包まれた。
次のチームは緑川光、広瀬裕也、宮本侑芽、新谷真弓、鬼頭明里、上田麗奈という組み合わせ。新谷はなぜかプロレス観戦、緑川はイベントでの広瀬との〝連れション〟について語り、鬼頭はアフレコシーンを絵日記風に描いて読むなどフリーダムな展開で会場を沸かせた。
そんな展開のなか、ひときわ目を引いたのが上田の絵だ。印象的な場面での新条アカネの手を思い出のシーンとしてセレクトしたのだが、手の指まできっちり描き込んであり、あまりの上手さにキャスト陣も大いに感心していた。
最後は榎木淳弥、若山詩音、梅原裕一郎、安済知佳、オーイシマサヨシ。このチームのトークはオーイシの独壇場で、安済演じるちせ推しだと明かしてキモがられたり、みんなで焼き肉を食べに行ったという梅原の話を聞いて自分は誘われていないとすねたりと、暴走トークの数々に会場は大爆笑。
さらに、プライベートで「グリッドマン ユニバース」の応援上映に行った際のエピソードを披露。ジュウガが少し映っただけで「帰れ、帰れ!」とコールされたが、映画の最後に流れる主題歌「uni-verse」を観客が大合唱してくれて涙したと語るなど終始オーイシのペースでトークが進んだ。
次のコーナーは朗読劇の第2弾「Both Sides, Now」。肝試しで行ったという心霊スポットで内海が行方不明になったところから物語は始まる。内海捜索のためにグリッドマン同盟と六花ママ、はっす、ガウマ隊の面々、新条アカネ、グリッドマンという異なる世界の仲間たちが集結。アカネは自分が作ったAI搭載の人造人間で内海を探そうと提案する。
ところが、蓬がインスタンス・ドミネーションで人造人間を操ろうとしたところ、逆にAIに乗っ取られてしまうという予想外の事態に。人類の世界を終わらせるというAIの野望を食い止めるべく、裕太はグリッドマンとなって戦うことになる。
今回もキャスト陣の抱腹絶倒のセリフの応酬に会場は爆笑の連続。特に面白かったのが蓬と夢芽のやり取りだ。蓬が乗っ取られたのは「人の心が少なく何も考えていないから」とAIが明かし、それを聞いた夢芽が「私が主導権を握ってたから蓬が自分で考えなくなっちゃったんだ」と嘆くなど、相変わらずの仲良しカップルぶりに笑い声ととともに大きな拍手が沸き起こっていた。
ちなみに、ここで登場したAI人造人間は「電光超人グリッドマン」にゆかりのある姿をしており、これに気づいたであろう一部の観客がざわついていた。こうしたマニアックなパロディを盛り込んでくるのもグリッドマンのステージの面白いところで、ディープな特撮ファンにはたまらないことだろう。
ヒーローショーのシーンも「グリッドマン ユニバース」で戦ったマッドオリジンの登場にどよめきの声が上がるなど大盛り上がり。特に沸いたのがグリッドマン(Primal Fighter)、グリッドマン(Universe Fighter)、グリッドマン(電光超人)の揃い踏みだ。これら3つの形態の共闘はファンも予想外だったようで、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こっていた。さらに、クライマックスではグリッドナイトとダイナゼノンも加わるなど、出し惜しみなしの圧巻の内容に会場は終始大興奮だった。
そして、この朗読劇の最大の見どころとなっていたのが、最後のグリッドマンと新条アカネのふたりだけのやり取り。ここは打って変わってシリアスで、シリーズを見続けてきたファンなら絶対に見逃せない必見の内容になっており、緑川と上田のしっとりとした演技に観客も静かに見入っていた。
ステージのトリを飾ったのはオーイシマサヨシのライブ。まずは「SSSS.DYNAZENON」のOP主題歌「インパーフェクト」を熱唱し、総立ちのファンに応えた。続く、「SSSS.GRIDMAN」のOP主題歌「UNION」では、Tom-H@ckに代わるギタリストを客席の中から選出。選ばれた来場者がギターソロのパートでノリノリのエアギターを披露し、会場のテンションをさらに高めた。
そして、「グリッドマン ユニバース」の主題歌「uni-verse」では出演陣が全員ステージに登場。観客のボルテージが最高潮に達するなか、オーイシは圧巻のハイトーンで同曲を歌い上げ、熱狂のままライブを締めくくった。
最後に、出演者を代表して広瀬裕也が挨拶。恒例のコール&レスポンス「アクセスフラッシュ!」で今回のステージは幕を閉じた。なお、本公演の配信は4月14日いっぱいまで視聴可能。約2時間30分という長丁場ながら充実の内容になっているので、リアルタイムで見られなかった人、ここで初めてイベントのことを知ったという方は、ぜひご覧になってほしい。(ライター:仁志 睦)
■「グリッドマン ユニバース ショー」アーカイブ配信中!(4/14 23:39まで)
『シン・ウルトラマン』の円谷プロダクションが『プロメア』のTRIGGERと共に贈る、新世紀エンタテインメント誕生!
近年『シン・ウルトラマン』の大ヒットをはじめ、特撮という枠を超えて飛躍する円谷プロダクション。そして『プロメア』を筆頭に、エッジの効いたアクションや繊細なキャラクター描写が国内外問わず評価の高いTRIGGER。この2大スタジオの総力を集結し、特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を原典に据え、TVアニメ化された『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』。
この2作品を手掛けた監督・雨宮哲は、日常と非日常の狭間で“今”を生きる若者たちの姿をみずみずしい感性で描き、同時にヒーローやロボットのアクションをダイナミズムで描き切った演出が、幅広い層からの絶大な支持を得た。
そして2023年――この2作品のキャラクター、世界観が奇跡のクロスオーバーを果たした完全オリジナルの劇場最新作『グリッドマン ユニバース』が、ついに公開する。
2つの日常が交差するとき、世界に新たなる非日常が生まれる――
都立ツツジ台高校。
放課後の教室で、響裕太は記憶の中にあるはずのグリッドマンをノートに何度も描いては消していた。
かつてこの世界はひとりの少女によって作られ、壊された。
その少女の心を救ったのは、異次元からやってきたハイパーエージェント・グリッドマンと、彼女が作った心を持った怪獣、そして裕太たちであった。
2年生に進級し、六花と別のクラスになった裕太は告白を決意する。
そんな平和になった世界で過ごす彼らの日常は、轟音と共に崩れ始めた。
裕太に訪れる危機の最中、突如現れるグリッドマンは語りかける。
「この世界のバランスが崩れようとしている」
やがて真紅の強竜ダイナレックスや、グリッドマンの協力者である新世紀中学生、そして別世界の住人、麻中蓬たちも裕太の前に次々と現れる。
六花への想いを秘めたまま、裕太の非日常が始まった。
原作:グリッドマン
監督:雨宮 哲
脚本:長谷川圭一
キャラクターデザイン:坂本 勝
サブキャラクターデザイン:中村真由美
グリッドマンデザイン:後藤正行(円谷プロ)
ダイナゼノンデザイン:野中剛
怪獣デザイン:丸山 浩、西川伸司
ヒロイック作画チーフ 牟田口裕基
メカニックシークエンスディレクター 浅野元
助監督:下平佑一
3DCG制作:グラフィニカ
3DCGチーフディレクター:宮風慎一
3DCGディレクター:市川孝次
美術監督:権瓶岳斗(グーフィー)
色彩設計:武田仁基
撮影監督:志良堂勝規(グラフィニカ)
編集:吉武将人
音楽:鷺巣詩郎
音楽制作:ポニーキャニオン
音響監督:郷文裕貴
音響効果:森川永子
アニメーションプロデューサー:志太駿介
アニメーション制作:TRIGGER
配給:東宝映像事業部
オーイシマサヨシ「uni-verse」
グリッドマン:緑川 光
響 裕太:広瀬裕也
内海 将:斉藤壮馬
宝多六花:宮本侑芽
麻中 蓬:榎木淳弥
南 夢芽:若山詩音
山中 暦:梅原裕一郎
飛鳥川ちせ:安済知佳
ガウマ / レックス:濱野大輝
キャリバー:高橋良輔
マックス:小西克幸
ボラー:悠木 碧
ヴィット:松風雅也
六花ママ:新谷真弓
なみこ:三森すずこ
はっす:鬼頭明里
アンチ / ナイト:鈴村健一
怪獣少女 / 2代目:高橋花林
ひめ:内田真礼
アレクシス・ケリヴ:稲田徹
新条アカネ:上田麗奈
公式サイト
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